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2026.07.30

LANケーブル規格を徹底解説/Cat5e〜Cat8の違いと選定ポイント

近年、ネットワークの高速化に伴い、LANケーブルの規格選定は設計・施工・積算のすべてに影響を与える重要な要素となっています。

Cat6とCat6Aの違いは?」「Cat7やCat8は本当に必要なのか?

こうした疑問に対し、本記事ではCat5e〜Cat8までの違いと実務的な選定ポイントを分かりやすく解説します。

 

LANケーブル規格(Cat)の一覧と性能比較

以下の表が現在のLANケーブル規格の一覧となります。

規格 最大速度 伝送帯域 最大距離 主な用途
Cat5e 1Gbps 100MHz 100m 一般オフィス
Cat6 1Gbps
(10Gbpsは短距離)
250MHz 100m
(10Gbpsは約55m)
標準オフィス
Cat6A 10Gbps 500MHz 100m 高速ネットワーク
Cat7 10Gbps 600MHz 100m 特殊用途
(国内は限定的)
Cat8 25〜40Gbps 2000MHz 約30m データセンター

 

 

各規格の特徴と位置付け

Cat5e(カテゴリー5e)

・1Gbps対応の従来標準
・現在では新規の採用は減少傾向

新築案件では将来性が低いため非推奨です

Cat6(カテゴリー6)

・現在主流になってきている規格
・短距離なら10Gbpsに対応

コストと性能のバランスがよい

Cat6A(カテゴリー6A)

・10Gbpsの速度を100mまで安定対応
・ノイズ耐性が高い

CAT6とともに現在の主流となっている(特に中~大規模案件)

Cat7(カテゴリー7)

・基本的にシールド構造でノイズに強い
・専用コネクタが必要な場合有り

日本の一般建築ではあまり採用されない

Cat8(カテゴリー8)

・超高速(25〜40Gbps)
・最大距離が短い(約30m)

主にデータセンター向け

 

設計者が押さえるべきポイント

・通信速度だけで選ばない

単純に 「速い=良い」 ではありません。
用途に対して必要以上の速度はコスト増加を招きます。
またカテゴリーごとの特性にあわせて選定する必要があります。

・距離と配線ルートを考慮する

特に重要なのが距離制限です。
現在主流のCat6は10Gbpsの速度を出そうとすると約55mまでしか配線できません。

そのため、幹線や長距離配線はCat6Aを採用する方が安全です。

・将来の更新を見据える

機器の更新は比較的容易ですが、LANケーブルの更新は容易ではありません。
そのため、将来の更新を見据えて能力的に余力のある配線計画が必要です。

・ノイズ対策

用途によってはノイズ対策の検討も必要です。
Cat6Aやシールド付ケーブル(STP)の採用なども選択肢の一つとなります。

・施工性の違い

Cat6Aは外径が太く、曲げにくいという特徴があります(その分、ノイズ耐性があります)
そのため、他のケーブルに比べ施工性がやや劣ります。
長距離配線はCat6A、その他はCat6といったように上手く使い分けることで、それぞれのメリットを
より享受することができます。

 

まとめ

LANケーブルの規格選定は、単に通信速度だけでなく、配線距離や設置環境、将来の拡張性、
さらには施工性やコストまで含めて総合的に判断することが重要です。
特に電気設備の設計・積算では、ケーブルの外径による配管サイズや曲げにくさによる施工手間への影響も考慮しなければなりません。
用途に応じて最適な規格を選定することで、初期コストと将来の更新コストのバランスを取り、長期的に安定したネットワーク環境を実現できます。
設計段階で適切な選定を行うことが、品質とコストの両立につながる大切なポイントではないでしょうか。

 

 

著者情報 AUTHOR


 
大学中退、就職した施工管理会社の倒産、仲間との起業、そして過重労働からの脱出など、あらゆる難局を越えてついにたどり着いた自分たちの理想の会社。経営者として分からない事ばかりだが、日々試行錯誤し、より良い会社にすべく奮闘中。
電気施工管理8年・設備設計事務所9年を経て、現在に至る。

 取得資格

- 第三種電気主任技術者   H11年12月取得
- 第一種電気工事士     H12年1月取得

- 2級管工事施工管理技士    H13年2月取得
- 建築設備士        H22年6月取得

- エネルギー管理士     H23年11月取得

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