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コラム
2026.09.11
電気設備積算に向いてるのはどんな人?

「電気設備積算って、どんな人が向いているの?」
これから電気設備業界で働こうと考えている人や、初めて積算業務を担当する人にとって、気になるポイントではないでしょうか。
電気設備積算は、図面から照明器具、コンセント、配管、配線、ケーブル、盤類などを拾い出し、工事に必要となる数量や金額を算出していく仕事です。
一見すると「数字に強い人が向いている仕事」と思われるかもしれません。
しかし、実際に積算業務を行っていると、計算能力以上に重要だと感じる能力があります。
今回は、電気設備積算に向いている人・向いていない人の特徴について、実務の視点から考えてみます。
【目次】
電気設備積算は「計算する仕事」だけではない
「積算」という言葉から、電卓を使って工事金額を計算する仕事を想像する人も多いと思います。もちろん計算も行いますが、実際の電気設備積算では、それ以前の数量を正確に拾い出す作業が非常に重要です。
例えば電気設備図面を確認しながら、
「この照明器具は何台あるのか」
「この配線はどこにつながっているか」
「幹線の長さは何mになるのか」
「図面には描かれていないが、施工上必要になるものはないか」
といったことを一つひとつ確認していきます。
そのため、数学が得意だから積算に向いているとは限りません。
むしろ、図面を丁寧に読み、細かな作業を積み重ねられる人の方が適性を発揮することがあります。
電気設備積算に向いている人の特徴
細かいところによく気がつく人
電気設備積算で非常に重要なのが、細かな違いや違和感に気付く力です。
例えば同じように見えるコンセントでも、
一般コンセント
防水コンセント
接地極付コンセント
防爆コンセント
など、仕様や取付方法が異なり、必要資材も異なります。
照明器具についても同様です。
図面を大まかに見るだけでは、こうした違いを見落としてしまいます。
「さっきの記号と少し違うな」
「この部分だけ取付方法、配線方法が違うのでは?」
そんな小さな違和感に気づける人は、積算に向いていると言えるでしょう。
コツコツとした作業が苦にならない人
電気設備積算では、何百、何千、何万という数量を拾い出します。
大規模な建物になれば、
・機器の仕様を確認する
・照明器具やその他機器を拾う
・スイッチ、コンセント等の配線器具を拾う
・電線管及び付属品を拾う
・配線を拾う
といった作業を長時間続けることになります。
派手な仕事ではありませんが、一つひとつの数量を積み上げた結果が最終的な工事費につながります。そのため、一つの作業を地道に積み重ねることが苦にならない人は、積算との相性が良いと思います。
「なぜ?」と考えられる人
積算では、図面に描かれているものを単純に数えるだけでは十分ではありません。
「この配線ルートは施工が困難ではないか?」
「この盤まで配線するなら立上げラックが必要ではないか?」
「この照明器具には電源ユニットが必要だが、図面に記載がないのでは?」
などと考える必要があります。
特に経験を積んでくると、図面を見ながら実際の施工を頭の中でイメージする場面が増えてきます。図面に書かれていることをそのまま受け取るだけでなく、疑問を持って考えられる人は積算技術者として成長しやすいでしょう。
集中して作業することが好きな人
積算は集中力を必要とする仕事です。
例えばケーブルを100本拾っている途中で何度も作業を中断すると、
「どこまで拾った?」
「これはもう拾った?」
ということが起こりやすくなります。
数量の重複や拾い漏れにつながる原因にもなります。
そのため、ある程度まとまった時間、一つの作業に集中できる人には向いています。
パソコンに向かって黙々と作業することが苦にならない人にとっては、意外と居心地の良い仕事かもしれません。
自分なりに仕事を効率化するのが好きな人
積算では正確性が第一ですが、同時にスピードも重要です。
ただし、速くマウスを動かせばよいという話ではありません。
例えば、
「この順番で拾った方が漏れにくい」
「このExcelを使えば集計が楽になる」
「この図面では系統ごとに色分けした方が確認しやすい」
など、自分なりの工夫によって作業効率は大きく変わります。
経験を積んだ積算担当者ほど、自分なりの「型」を持っています。
どうすれば正確に、速くできるかを考えることが好きな人は、積算の面白さを感じやすいでしょう。
反対に、電気設備積算に向いていない人は?
では、どのような人が積算に向いていないのでしょうか。
ここで注意したいのは、これから紹介する特徴に当てはまるからといって、積算ができないという意味ではないことです。
仕事の進め方や経験によって改善できる部分も多くあります。
確認することを面倒に感じる人
積算では「たぶん合っているだろう」が大きなミスにつながります。数量、仕様、図面、系統、集計結果など、何度も確認する場面があります。この確認作業を面倒に感じて省略してしまう人は、積算では苦労する可能性があります。
逆に言えば、確認する習慣を身につければ改善できる部分でもあります。
分からないことをそのままにしてしまう人
電気設備図面を見ていると、判断できない部分は必ず出てきます。
そんなときに、「よく分からないけれど、これでいいだろう」と進めてしまうのは危険です。
積算では、分からないことを見つけ、確認すること自体も重要な能力です。
先輩に確認する、カタログやWebで仕様を調べる、他の図面と照合する。
分からないことを分からないままにしない姿勢が求められます。
単調な作業が極端に苦手な人
積算には、どうしても繰り返し作業があります。
何百台もの照明器具を確認したり、何百回路もの配線を拾ったりすることもあります。
常に人と話していたい人や、仕事に大きな変化を求める人にとっては、少し単調に感じるかもしれません。
一方で、建物によって内容は異なるため、経験を積むほど「同じように見えて同じではない」という面白さも出てきます。
スピードだけを優先してしまう人
仕事が速いことは大きな長所です。
しかし積算の場合、速いけれど数量が間違っているでは意味がありません。特に初心者のうちは、スピードより正確性を優先することが大切です。正しい方法を身につけ、その作業を繰り返す。その結果として自然にスピードが上がっていくのが理想です。
実は「未経験だから向いていない」は関係ない
電気設備積算という仕事を初めて知った人は、
「電気の知識がないから無理そう」
「図面を読んだことがない」
と思うかもしれません。
もちろん電気設備の知識や図面を読む能力は必要です。
しかし、それらは仕事をしながら身につけていくことができる知識でもあります。最初からすべての電気設備記号を理解し、配線や施工方法まで分かっている人はほとんどいません。
むしろ私たちが重要だと考えているのは、
「分からないことを調べる」
「分からなければ質問する」
「同じ間違いを繰り返さない」
こうした姿勢です。
積算は経験がそのまま「技術」になる仕事
電気設備積算の面白いところは、経験した仕事が次の仕事に生きることです。
最初は図面を見ても何が描かれているのか分からなかった人でも、経験を積むことで、
「この建物なら、この設備がありそうだ」
「ここは拾い漏れが起きやすい」
「この図面なら、こちらの系統図も確認した方がいい」
といったことが自然に分かるようになります。
一つひとつの案件で身につけた知識が蓄積され、自分自身の技術になっていく仕事です。
これは電気設備積算という仕事の大きな魅力の一つだと思います。
まとめ~積算に必要なのは「数字」よりも丁寧さ
電気設備積算に向いているのは、必ずしも数学が得意な人や、最初から電気設備に詳しい人ではありません。
細かな違いに気づける。
コツコツ作業できる。
疑問をそのままにしない。
正確さを大切にできる。
こうした人は、電気設備積算の仕事で力を発揮できる可能性があります。
そして、最初は向いていないと思っていても、経験や仕事の進め方によって変わる部分はたくさんあります。
電気設備積算は、経験を積めば積むほど知識が蓄積され、それが自分の強みになっていく仕事です。
「図面を見るのが好き」
「細かいところに気づくことが多い」
「黙々と何かを完成させるのが好き」
そんな人にとって、電気設備積算は意外と面白い仕事かもしれません。
プランテクノでは、
・設備積算に興味のある方(経験問わず)
・施工管理の経験を活かしたい方
・技術者として成長したい方を電気、機械を問わず歓迎しています。
もし、設備積算の仕事に少しでも興味をお持ちでしたら、ぜひお気軽にご連絡ください。
プランテクノで一緒に技術を磨いていける仲間をお待ちしています。
著者情報 AUTHOR
大学中退、就職した施工管理会社の倒産、仲間との起業、そして過重労働からの脱出など、あらゆる難局を越えてついにたどり着いた自分たちの理想の会社。経営者として分からない事ばかりだが、日々試行錯誤し、より良い会社にすべく奮闘中。
電気施工管理8年・設備設計事務所9年を経て、現在に至る。取得資格
- 第三種電気主任技術者 H11年12月取得
- 第一種電気工事士 H12年1月取得
- 2級管工事施工管理技士 H13年2月取得
- 建築設備士 H22年6月取得
- エネルギー管理士 H23年11月取得
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