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技術情報

2026.01.19

電気設備工事における設備項目【自動火災報知設備編】

建築物における安全確保の中でも、火災対策は最重要項目の一つです。その中核を担うのが「自動火災報知設備」です。火災の初期段階で異常を感知し、迅速に建物内へ警報を発することで、人命被害や財産損失を最小限に抑える役割を果たします。電気設備工事に携わる技術者にとって、自動火災報知設備は設計・積算・施工のいずれにおいても専門性が求められる分野です。本記事では、自動火災報知設備の基礎から、設計・積算時の注意点、施工現場で起こりがちなトラブルまでを整理し、実務に役立つ視点で解説します。

自動火災報知設備とは

自動火災報知設備とは、火災によって発生する煙・熱・炎などを自動的に感知し、受信機を介して警報を発する設備の総称です。主な構成要素として、感知器(煙感知器・熱感知器など)、発信機、受信機、地区音響装置、表示灯、配管・配線類が挙げられます。
建築基準法および消防法により、用途・規模・階数に応じて設置義務が定められており、設計段階から法令理解が不可欠です。特に用途変更や増改築がある場合、既存設備の流用可否や基準適合の再確認が重要になります。

設計のポイント

設計において最も重要なのは、法令に基づく適切な感知器の選定と配置です。居室用途や天井高さ、梁の有無などを考慮しなければ、感知性能が十分に発揮されません。
また、受信機の設置位置は防災センターや管理室など、管理者が常駐・確認しやすい場所が原則となります。配線方式についても、建物規模や将来の改修を見据えてP型・R型の選定や回線構成を検討する必要があります。
設計者は単に法令を満たすだけでなく、施工性や保守点検のしやすさまで含めた計画を立てることが求められます。

積算のポイント

自動火災報知設備の積算では、機器数量の拾い出し精度がコストに直結します。感知器や発信機の数量は図面から比較的明確に算出できますが、配線長やボックスなどは見落とされやすい項目です。
また、消防検査や試験調整費用、受信機設定費など、工事費以外の付帯費用も積算に含める必要があります。建物用途によっては、防災連動(排煙・シャッター制御等)が発生し、他設備と連携や移報に関する費用が増加する点にも注意が必要です。
また、改築や増築の場合は既存の受信機の更新が必要なため、既存メーカーの確認も欠かせません。

自動火災報知設備の施工トラブル

施工現場で多いトラブルとして、感知器位置の変更や天井仕様変更に伴う再施工が挙げられます。内装工事との調整不足により、感知器が設置できない、または感知性能に支障が出るケースも少なくありません。
さらに、配線誤結線や端末処理不良による誤報、受信機設定ミスによる警報不作動など、試験段階で発覚する問題も多く見られます。これらを防ぐためには、施工前の図面確認と、工程ごとのチェック体制が不可欠です。

まとめ

自動火災報知設備は、人命安全に直結する極めて重要な電気設備です。設計では法令理解と現場条件への配慮、積算では数量精度と付帯費用の把握、施工では他工種との連携と確実な試験が求められます。
電気設備工事に携わる技術者として、単なる「義務設備」としてではなく、建物の安全を支える中核設備として捉えることが重要です。正確な知識と丁寧な対応が、信頼される設備工事につながります。

 

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著者情報 AUTHOR


 
大学を中退し19歳から社会人に。IT商材、不動産営業の経験を経て電気設備業界へ。元々電気設備業界である父親の縁があり、プランテクノに入社。積算業務の経験を積み、積算1課長に。現在は横浜市に拠点を置き、新規客先への営業も担当。
好きなことは「効率化」、好きな電設資材は「小さなプルボックス」。

 

 

 

 

 

 

 取得資格

- 第一種電気工事士    R4年12月取得

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