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コラム

2025.10.30

積算外注を選ぶ際の注意すべきポイント5選

積算外注に依頼しようと思ったとき、何を基準に委託先を決めますか?たまたまタイミングよく営業に来たから、HPの雰囲気が良さそうだから、社員の数も多くちゃんと対応してくれそう、など色々な理由があると思います。しかし、本当にその理由で発注して大丈夫でしょうか?委託する内容と委託先がミスマッチしないよう注意すべきポイントを5つご紹介します

技術者の数と余力を確認

まずは、何といっても技術者が確保できているか。これに尽きます。

どんなに技術力があり、人柄が良くても、納期に間に合わないといった事象が発生してしまいます。また、突発の修正対応や納期短縮などの要望に応えられるかも、重要なポイントとなります。そう考えると、個人事業主の方に委託するのはリスクが高い?となりますが、複数の個人事業主の方を社内で取りまとめながら上手く活用するという方法で、リスクを回避することもできます。ただ、その場合は社内担当者の負担が大きくなるリスクと、発注を複数に分けることによって割高となるリスクがあります。

 

担当者個人に負担が集中していないか

技術者の数に問題が無くても、組織として助け合う風土があるかもポイントです。

個人プレーになっていたら組織であっても結局は個人と同じ。担当者がいつも深夜にメールを送ってくるようなら要注意です。特に積算は時間が無く手間がかかる作業なので個人プレーではなく組織で臨機応変に対応する機動力が重要です。

 

技術レベルは大丈夫?

積算を行う上で必要な技術レベルは当然あるという前提でのお話になりますが、積算外注の技術レベルは会社によって全く変わると思われます。なぜなら、会社ごとに得意としている建物種別がありますし、常日頃多く対応している案件に偏りがあるからです。得意な種別は担当者などの経歴によることが多いですが、案件の偏りは地域性が影響しています。東京方面ですと再開発などのビル物件が多かったり、世界のトヨタがある愛知では工場や倉庫などが多かったりします。そういった特性を把握した上で、自社に合う外注先を探してみてはいかがでしょうか。

 

業務の進め方が自社に合っているか

業務の進め方は各社それぞれ特色があります。

1)細かい不明点も含め質疑回答でクリアにし精度の高い積算を提供する
2)金額にあまり影響しない部分は想定し後で申し送りする
3)とにかく納期優先で精度は可能な範囲で提供する
4)図面内容に問題がある場合は修正内容を提案し積算に反映する

など、会社ごとに方針は異なります。

1)は精度が高く一見とても良いと思われますが、多数の質疑上がってくるため担当者の負担は大きくなります。
2)は外注先の技量による部分が大きいので信頼に足るかどうかがポイントとなります。
3)についてはあまりお勧めできませんが、納期が絶対といった場合には検討するのもありかもしれません。
4)については担当者の負担を軽減し、精度も高くなるため非常に良いと思いますがその分コストが上がります。

自社の方針に合った会社を選ぶことで、継続的に委託できる良好な関係を築くことができます。

 

使用している拾いソフトは?

今の時代、手書きの拾い書で提出している積算外注はあまりないと思いますが、もしあったとしても委託先として検討は出来ないと思います。
では、どんなソフトでの拾い出しが良いのでしょうか?

 

  • EXCEL
    EXCELは自由度が高く加工も楽です。またEXCELは多くの方が扱えるため積算外注がEXCELで納品することで導入のハードルが低くなります。
    しかし、拾い出し自体は手拾いのため履歴が確認できない、拾い落としのチェックが難しいなどの問題があります。

 

  • 拾い出し専用ソフト(各社)
    各社色々な特徴がありますが、共通することは履歴が確認でき、拾い落としのチェックがしやすいということが挙げられます。
    また、手拾い形式のEXCELで出力が可能なものもあります。専用ソフトでのデータ確認とEXCEL拾い書を併用することで、さらに導入しやすく、精度を高めることができると思われます。

 

積算外注がどのようなソフトに対応しているかで社内の効率も変わってくるので、選ぶ際には重要なポイントとなります。

 

今回のまとめ

今回は積算外注を選ぶ際の注意すべきポイントとして5つご紹介しました。
何となくで選んだ積算外注によって、見積不備や失注など大きな問題となることもあります。そうならない様に是非、このポイント5選を参考に検討してみてください。

以前の記事「積算外注を積極的に活用すべき5つの理由」にも掲載していますが、積算外注を活用することでより競争力が高まることは間違いありません。

良い積算外注先を見つけ、更なる飛躍を目指してください。

関連記事:「積算外注を積極的に活用すべき5つの理由

 

著者情報 AUTHOR


 
大学中退、就職した施工管理会社の倒産、仲間との起業、そして過重労働からの脱出など、あらゆる難局を越えてついにたどり着いた自分たちの理想の会社。経営者として分からない事ばかりだが、日々試行錯誤し、より良い会社にすべく奮闘中。
電気施工管理8年・設備設計事務所9年を経て、現在に至る。

 取得資格

- 第一種電気工事士    H12年1月取得
- 第三種電気主任技術者  H11年12月取得    

- 建築設備士       H22年6月取得
-エネルギー管理士     H23年11月取得    

- 2級管工事施工管理技士   H13年2月取得  

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