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コラム

2025.10.04

手拾いからの脱却~拾い出し専用ソフト導入による効果の検証

従来、資材の拾い出しは紙図面からの手拾いを行ってきましたが、その作業負担は担当者に重くのしかかってきました。しかし、現在では拾い出し専用ソフトが普及し、その負担を分担・軽減することが可能となりました。

そこで、今回は拾い出し専用ソフト導入効果の検証により明らかになった手拾いから脱却すべき5つの理由をご紹介します。

紙図面(A1)出力とその管理にかかる手間とコストがゼロになる

手拾いの場合、最初に行うのが図面出力。A3で拾える場合もありますが、A1の出力が必要な場合も多くあります。A1で出力する際にはA1プロッターが必要ですが、これがまた料金も高く、大きさも非常に場所を取ります。そして出力されたA1図面、これを広げて拾い出す作業スペースも必要ですし、作業完了後の拾い図の保管スペースも問題になります。日頃意識しないと気付きにくいですが、実は大きなコストがかかっている部分でもあります。

その点、専用ソフトの場合はPCの作業スペースのみで完結し、拾い図もデータ保管となるのでコストはゼロとなります。

 

集計作業が不要で作業効率が格段にアップ

拾い出しが終わると次は集計作業というのが手拾いの流れですが、昔は電卓を叩いて検算。いまはEXCEL書式で数式を使い手入力で集計することが多いと思います。この集計という作業は単純作業ではありますが、ミスをすると結果に大きく影響するため慎重に行うことが求められます。ですが、専用ソフトの場合は自動で集計し出力の帳票も自由に設定できるため、そこにかかる時間はほぼゼロ。集計ミスもありません。

精度もあわせて作業効率が格段にアップします。

 

 

いつでも誰でも作業の引継ぎが可能となるデータの見える化

拾い作業は中途半端なところで横槍が入ったり途中で作業を引き継ぎしたりすると、どこまでどのように拾っていたかが分からなくなることがよくあります。

・キルビメータで計測しているときに電話がかかってくる
・拾い書に転記しているときに上司に声をかけられる
・引き継いだ図面にチェックが入っていない箇所があり、拾っているかわからない

など、履歴がたどれないことにより拾い落としや二重計上などの問題も発生しやすくなります。
専用ソフトの場合は全ての作業履歴が随時記録され、誰でも見て確認が出来るため、横槍が入っても作業を引き継いだとしても全て確認できスムーズに作業を継続することができます。

 

複数人の同時作業で短期間での対応が可能となる

紙図面を複数人で作業分担する場合、設備ごとで分担を分けることが多いと思います。
同一設備で分担を分けると資材の記載の仕方や拾い方がバラバラになりがちで非常に集計しづらくなります。そのため短期間で完成させるべく分担したのに集計で手間取り、結果時間がかかってしまうといった本末転倒な事態になりかねません。
また、設備ごとで分担した場合でも設備ごとで拾う資材の考え方や拾い方がバラバラになり、見積としての精度が落ちることにつながります。

その点、専用ソフトで分担する場合は同一のデータにアクセスする為、他の作業者の拾い方等の常時確認することができます。お互いにデータを確認することにより拾い方の均一化ができ、更に見積精度の向上も見込まれます。

 

悪夢の修正図面差替えも簡単に対応できる

手拾いを進めていく中で一番恐れる事態は「修正図面の差替え」ではないでしょうか。

修正内容が少なければ何とか対応できるかもしれませんが、修正内容が多い場合はそうもいきません。いっそ拾い直した方が早いのでは?と考えるのも無理ないことと思います。しかし拾い直すということはそれまでに費やした工数を無駄にすることになります。
拾い直さず部分ごとに修正していく場合は、差し引きする形となるのでこれもまた膨大な作業となることが容易に想像できます。
いずれにしても、手拾いでの修正図面差替えは非常に手間とコストがかかるということだけは確かです。

では、専用ソフトを使った場合はどうなのかというと、一言でいえば「とても楽」です。
手拾いと比べて優れている点としては

・図面差替えは図面データの入替えのみ
・図面差替え後も拾いの軌跡データは残るのでそのまま拾い修正が可能
・図面を差替えると変更箇所の図示と軌跡データがずれるため容易に判別可能
・拾い修正後の集計は自動で作成のため手拾いのように再集計は必要ない

など、修正対応については専用ソフトに大きなアドバンテージがあると断言できます。

 

今回のまとめ

今回は手拾いと拾い出し専用ソフトの違いと、その導入効果の検証についてご紹介しました。
専用ソフトの導入が、業務効率の改善に大きく寄与することがご理解いただけたかと思います。
拾い出しを行っている人の多くは高齢化し、次の積算を担う人材がこれからもっと不足していく時代です。その不足を補うべく専用ソフトにより効率化し、競争力を高めていくことがとても重要ではないでしょうか。

ちなみに、当社では株式会社コスモ・ソフトのPLANEST(プラネスト)という見積・拾い出し専用ソフトを導入しています。便利な機能が盛りだくさんで今では手放せないツールとなっています。以下のリンクにソフトを使った実際の拾い作業がアップされていますのでぜひご覧ください。

PLANEST P’sでの拾い作業風景

 

著者情報 AUTHOR


 
大学中退、就職した施工管理会社の倒産、仲間との起業、そして過重労働からの脱出など、あらゆる難局を越えてついにたどり着いた自分たちの理想の会社。経営者として分からない事ばかりだが、日々試行錯誤し、より良い会社にすべく奮闘中。
電気施工管理8年・設備設計事務所9年を経て、現在に至る。

 取得資格

- 第一種電気工事士    H12年1月取得
- 第三種電気主任技術者  H11年12月取得    

- 建築設備士       H22年6月取得
-エネルギー管理士     H23年11月取得    

- 2級管工事施工管理技士   H13年2月取得  

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