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2026.03.26

ブレーカーはなぜ落ちるのか~電気容量について~

電子レンジを使いながらドライヤーをかけたら突然電気が消えた、エアコンと電気ポットを同時に使ったらブレーカーが落ちた——こうした経験は誰しも一度はあるのではないでしょうか。私もそれによって冷蔵庫が故障してしまった苦い経験があります。
私たちの生活は多くの電気製品に支えられていますが、それぞれが使う電気の量には限界があります。
本記事では、ブレーカーが落ちる仕組みと「電気の容量」という考え方について、身近な家電を例に分かりやすく解説します。

ブレーカーとは

ブレーカーとは、電気を安全に使うための保護装置です。家庭や建物に流れる電気が一定の量を超えたときや、異常が発生したときに自動的に電気を遮断する役割を持っています。もしこの装置がなければ、配線が過熱して火災の原因になったり、漏電による感電事故が発生する危険性があります。
つまりブレーカーは「電気の使いすぎ」や「異常な状態」から設備や人を守る重要な存在です。

ブレーカーの種類

一般的な家庭にはいくつかの種類のブレーカーが設置されています。まず主幹ブレーカー(アンペアブレーカー)は、契約している電気の最大使用量を超えたときに落ちるものです。例えば契約が40Aであれば、それ以上の電流が流れると全体の電気が遮断されます。
次に分岐ブレーカーは、各部屋や回路ごとに設けられており、特定の回路だけが過負荷になった場合に落ちます。
そして漏電ブレーカーは、電気が本来の経路から外れて漏れた場合に作動し、感電や火災を防ぎます。それぞれ役割が異なるため、「どのブレーカーが落ちたか」によって原因の切り分けが可能になります。

ブレーカーはなぜ落ちるのか

では、なぜブレーカーは落ちるのでしょうか。最も多い原因は「過電流」、つまり電気の使いすぎです。家庭で使える電気の量には上限があり、それを超えるとブレーカーが作動します。
例えば電子レンジ(約1000W)とドライヤー(約1200W)を同時に使用すると、それだけで約2200Wになります。さらにエアコンや照明などが加わると、契約容量を簡単に超えてしまうことがあります。
また、タコ足配線によって一つのコンセントに多くの機器を接続すると、局所的に電流が集中し、分岐ブレーカーが落ちる原因になります。さらに漏電や機器の故障などもブレーカーが落ちる要因となりますが、日常的には過電流によるものがほとんどです。

電気の容量

ここで重要になるのが「電気容量」です。いわゆるブレーカーのアンペア数がこれに当たります。厳密には違いますがこの電気容量に対して、家電の消費電力を当てはめることで使用できる上限が分かります
家庭用電源は一般的に100Vで供給されており、電力(W)は「電圧(V)×電流(A)」で求められます。例えば契約が40Aの場合、理論上は100V×40A=4000W程度まで使用可能ということになります。ただし実際には余裕を見て使用する必要があります。

代表的な家電の消費電力を見てみると、電子レンジは1000W前後、ドライヤーは1200W程度、電気ポットは800〜1000W、エアコンは使用状況によって500〜1500W程度、IHクッキングヒーターは2000W以上になることもあります。これらを組み合わせると、例えば「電子レンジ+ドライヤー+電気ポット」で約3000Wを超え、さらにエアコンが加わると4000W近くになります。契約が30A(約3000W)であれば、この時点で主幹ブレーカーが落ちる可能性が高くなります。

また、見落としがちなのが「同時使用」です。一つ一つの家電は問題なくても、同時に使うことで合計の電力が上限を超えるケースが多く見られます。特に冬場や夏場はエアコンや暖房機器が常時稼働するため、他の高消費電力機器との併用には注意が必要です。

まとめ

ブレーカーが落ちる現象は不便に感じるかもしれませんが、実際には安全を守るための正常な働きです。電気の容量を意識し、消費電力の大きい家電を同時に使いすぎないこと、回路を分けて使用することが重要です。また、頻繁にブレーカーが落ちる場合は契約アンペアの見直しや回路の増設も検討する価値があります。

電気は目に見えないため意識しにくいものですが、「どれくらい使っているか」を理解することで安全かつ快適に利用することができます。日常生活の中で少しだけ電気の容量を意識することが、トラブル防止への第一歩となります。

 

下記の記事にて、家電の仕組みについて説明していますので是非参考に。

参考記事:身近な家電製品の電気的な仕組み

 

著者情報 AUTHOR


 
大学を中退し19歳から社会人に。IT商材、不動産営業の経験を経て電気設備業界へ。元々電気設備業界である父親の縁があり、プランテクノに入社。積算業務の経験を積み、積算1課長に。現在は横浜市に拠点を置き、新規客先への営業も担当。
好きなことは「効率化」、好きな電設資材は「小さなプルボックス」。

 

 

 

 

 

 

 取得資格

- 第一種電気工事士    R4年12月取得

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