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2026.03.11

ケーブル価格高騰の背景とは

ここ数年、ケーブル価格の高騰が止まりません。
電気設備工事では、ケーブルが工事価格に占める割合が高いため、大きな影響が出ています。

本記事では、なぜケーブル価格が高騰しているのか、その背景と今後の動向について整理します。

ケーブル価格高騰の要因は「銅価格」

ケーブルの主材料は銅です。その為、銅の価格はケーブルの価格に直結します。

近年、銅の価格は世界的に上昇傾向が続いています。
2024年には銅価格が史上最高値を更新し、2025~2026年にかけても高値で推移しています。

国内の銅ベースを見てみると、

2024年 - 約126万円/t
2025年 - 約146万円/t
2026年 - 約213万円/t

このようにここ数年で大きく上昇していることがわかります。

 

銅需要が急増している理由

銅価格が上昇している背景には、世界的な電力インフラ需要の拡大があります。

主な要因は次のとおりです。

1.再生可能エネルギーの拡大

風力、太陽光発電設備では大量の銅が使用されます。洋上風力では1MWあたり約11.5tもの銅が必要とされると言われています。

2.EV(電気自動車)の普及

EVはガソリン車よりも多くの銅を使用するため、世界的なEV普及が銅需要を押し上げています。

3.電力インフラ・データセンターの需要増

AI・データセンターの増加や電力網の更新により、送電線や配線用ケーブルの需要も急増しています。

このように、」銅の需要は一時的なものではなく、構造的な需要増加と言われています。

 

建設業界への影響

建設業界において、ケーブルは価格の高騰が特に目立つ品目とされています。
その影響として次のような問題が起きています。

1.見積時と実際の購入価格との乖離

→ 価格変動に合わせたスライド制度の検討が必要

 

2.長期工事における資材価格変動リスクの増大

→ 長期工事を避ける傾向になる。

 

3.VE案検討の増加

→ アルミケーブルの採用など

 

設計・積算で意識すべきポイント

今後の設計・積算では、以下の点が重要になります。

1.銅ベースのチェック

ケーブル価格は銅ベースの影響を強く受けるため、定期的に確認しておくことが重要です。

 

2.長期案件では価格変動リスクを考慮

大型案件では、資材価格の変動を前提にしたコスト管理が必要になります。

 

3.ケーブルルートの最適化

ケーブル長を削減する設計も、コスト対策として重要になっています。

 

今後の見通し

EV、再生エネルギー、電力網整備などの需要は今後も拡大すると予測されています。
つまり、ケーブル価格の上昇は一時的なものではなく、今後も続く可能性が高いのです。

電気設備の設計積算においても、資材価格の動向を常に把握しながら、より柔軟なコスト管理が求められる時代になっているのではないでしょうか。

 

著者情報 AUTHOR


 
大学中退、就職した施工管理会社の倒産、仲間との起業、そして過重労働からの脱出など、あらゆる難局を越えてついにたどり着いた自分たちの理想の会社。経営者として分からない事ばかりだが、日々試行錯誤し、より良い会社にすべく奮闘中。
電気施工管理8年・設備設計事務所9年を経て、現在に至る。

 取得資格

- 第三種電気主任技術者   H11年12月取得
- 第一種電気工事士     H12年1月取得

- 2級管工事施工管理技士    H13年2月取得
- 建築設備士        H22年6月取得

- エネルギー管理士     H23年11月取得

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