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2026.03.16

第三者積算とは?設計と積算を分けるメリットを設備設計の視点で解説

建設工事、特に公共工事において、「設計」と「積算」は本来密接にかかわる業務です。
しかし、私たちはあえてこの二つを分ける「第三者積算」という考え方を提唱しています。

今回は、従来の問題点および「第三者積算」の意味とそのメリットについてまとめてみました。

 

設計者が積算するという一般的な構造

設備設計では、設計者が図面を作成し、そのまま積算も担当することが一般的です。
これは一見合理的に見えますが、次のような問題が生じることがあります。

1.設計者が自分の図面を積算する為、チェックが甘くなる。
2.図面の整合やコストの観点で、客観的な判断がしづらい。
3.設計業務が忙しく、積算精度が疎かになる。納期が遅れる。

つまり、設計者に負担が集中し、品質が低下しやすい構造なのです。

 

第三者積算という考え方

そこで有効なのが第三者積算です。
これは、設計者とは別の専門会社が積算を行うという考え方です。

設計図を第三者の目で読み込み、数量算出や内訳書作成を行うことで、積算精度、コストの透明度が上がります。
また、積算過程で質疑やチェックバックを行うことにより、設計品質も向上します。

 

設計と積算を分けるメリット

1.積算の精度が向上

第三の積算担当者が積算を行うことにより、積算側のより専門的な視点で図面を読み込みますので精度の向上が期待できます。
また、図面に対しても積算の視点からのチェックをフィードバックすることにより、図面自体の精度も向上します。

 

2.コストチェック機能の強化

設計者が積算を兼務すると、思い込みが先行しコスト検証が難しくなります。
しかし、第三者積算の場合は、設計図の意図を理解しつつも、積算者としてコスト面から冷静な検証が可能となります。

 

3.設計者の負担軽減

設計者は本来の業務である設計に集中でき、図面品質の向上につながります。
また、積算者からのフィードバックをもらうことで更なる設計品質の向上が期待できます。

 

4.コストの透明性が向上

第三者が関わることで、コストの透明性(数量の算出や単価の根拠、査定根拠など)が明確になります。
特に公共工事では、議会説明、監査などにおける説明責任が大きいため特に重要となります。
また、入札の公平性が向上し、契約後の設計変更や追加協議のリスクが低減します。

 

まとめ

第三者積算という選択肢は、積算精度の向上と設計者の労働負荷の軽減、ならびに設計品質の向上といった様々なメリットをもたらします。また、コストの透明性が向上することにより、発注業務の円滑化や契約後トラブルのリスク低減などといったメリットもあります。

このような様々座メリットがある中で、私が特に推したいのが「設計者の労働負荷の軽減」です。設備設計は昔からとにかく「短納期」「高負荷」といった労働環境になりがちです。であるからこそ、第三者積算という選択肢を使って、ぜひ設計者の労働環境を改善していただきたいと思います。

これから先、設計業界はさらに人材不足が進むと考えられます。人材確保の第一歩は労働環境の改善です。労働環境を改善し、人材を確保しつつ、さらには設計品質と積算制度を高め、より競争力を磨いていくことが今後の重要な道筋だと考えています。

そんな第三者積算の選択肢をぜひ検討してみてください。

その際は是非当社へもお声がけください。

参考記事:積算外注を積極的に活用すべき5つの理由

 

 

著者情報 AUTHOR


 
大学中退、就職した施工管理会社の倒産、仲間との起業、そして過重労働からの脱出など、あらゆる難局を越えてついにたどり着いた自分たちの理想の会社。経営者として分からない事ばかりだが、日々試行錯誤し、より良い会社にすべく奮闘中。
電気施工管理8年・設備設計事務所9年を経て、現在に至る。

 取得資格

- 第三種電気主任技術者   H11年12月取得
- 第一種電気工事士     H12年1月取得

- 2級管工事施工管理技士    H13年2月取得
- 建築設備士        H22年6月取得

- エネルギー管理士     H23年11月取得

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